神経内科の概要と特色
当院は日本神経学会教育施設の資格を有しており、神経疾患においても東尾張地区の中核病院として救急医療、専門医療まであらゆる神経疾患に積極的に診療をおこなっています。
【診療内容】
神経内科は、脳、脊髄、末梢神経から筋肉までの病気を扱う科です。具体的には、脳卒中、認知症、片頭痛、てんかん、パーキンソン病などの比較的よくある病気から、脊髄・末梢神経障害、脊髄小脳変性症、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、重症筋無力症など比較的まれな病気まで幅広い診療を担当しています。
【外来診療】
神経内科の外来には、しびれ・歩行障害・ふるえ・頭痛・失神発作・物忘れなどの症状でかかる方が多く、神経学的な診察、最新の機器を使った画像検査、血液検査、神経伝導検査、脳波などにより診断し、治療を行っています。最近増えている頸動脈病変に対しても、頸動脈のMRA、エコー、造影CTなどから評価し、脳梗塞に至らないように内科治療を行います。手術の必要な症例は脳神経外科との合同カンファランスで適応が検討されます。専門外来としては、物忘れ外来、頭痛外来を設置しています。病診連携システムにより、近隣の開業医さんから紹介いただければ、予約時間に来ていただきスムーズに診察が受けられます。また、片側顔面けいれん、眼瞼けいれん、痙性斜頚に対するボツリヌストキシンの注射も外来で行っていますのでご相談ください。
【脳梗塞超急性期の血栓溶解療法】
平成17年から保険適応になった脳梗塞発症3時間以内にt-PAという血栓溶解薬を点滴する治療法ですが、当院でも早期から実施しています。平成20年は6例に行い、良好な結果を得ています。
当院では救急外来到着から1時間以内に適応があるか判断して、t-PAの治療を開始することが可能となっています。
【入院診療】
入院診療においては、主に脳梗塞の急性期の治療を行っています。各種検査の結果で脳梗塞の原因を決定し、それに応じた治療を選択肢し、再発予防のために危険因子の治療もあわせておこないます。当院には、理学療法士、作業療法士、言語療法士の脳卒中リハビリスタッフも充実しており、入院当日からリハビリを開始します。
脳梗塞の治療には、いまやチーム医療が不可欠です。週に一回リハビリカンファランスを行い、医師、看護師だけでなく、リハビリスタッフ、栄養士、薬剤師、ソーシャルワーカー、など多岐にわたる職種が関わって、退院後の社会復帰、在宅生活が円滑に行くようにサポートしています。
社会復帰、在宅復帰のためには、当院での急性期の治療・リハビリ後も引き続き充実したリハビリを続けることが望まれます。このため、急性期病院から早期に円滑に回復期リハビリ病棟を持つ病院に転院できるよう、東尾張地区においては脳卒中地域連携パスというシステムが作られており、当院もそれに参加し運用しています。
また、昼間の眠気の原因になり、心疾患や不整脈の原因にもなる睡眠時無呼吸症候群の検査として、ポリソムノグラフィー(PSG)も神経内科病棟で行っています。一泊の睡眠検査で閉塞型の睡眠時無呼吸症候群と診断されれば、携帯できる程度の大きさの補助呼吸器が保険適応で使え、体の負担も楽になり、昼間の眠気も軽減することができます。
【最後に】
神経疾患の病気は、内服で治療できるものも増えてきましたが、まだ治療が確定的でないもの、治療できないものも少なくありません。当科では、疾患の分かりやすい説明を行い、エビデンスに基づいて、その時点で勧められる最良の治療法を提示し、ご本人やご家族の希望を聞きながら、満足のできる医療を提供したいと考えています。病気のことや治療法に対する疑問があれば、遠慮せずに質問してください。