循環器科の概要と特色
当院は、愛知県瀬戸市に位置し、東尾張地区(名古屋市守山区から尾張旭市・長久手町・春日井市・瀬戸市)の二次救急病院として診療を行っています。
その中で、循環器科は、三次救急に匹敵する「心臓・血管センター」として診療を担っており、虚血性心疾患(急性心筋梗塞や狭心症)・心不全・不整脈・肺塞栓症・急性大動脈解離などのあらゆる救急循環器疾患に対応しています。心臓血管外科と蜜に連携し、24時間体制で対応しているのが特徴で、来院から30分以内に緊急の心臓カテーテル検査が受けられる体制が整備されています。冠動脈インターベンション(心筋梗塞や狭心症に対するカテーテルによる治療)を行うことの出来る経験豊富なスタッフがそろっており、日本心血管インターベンション治療学会(専門医3名)の研修・教育認定施設の認定や、急性心筋梗塞システム病院の認定を受けております。
心臓カテーテル検査は、通算25000例以上(年間約1500例)、冠動脈インターベンションは通算6600例以上(年間500例/急性心筋梗塞年間150件前後)を含む)行っています。現在、冠動脈造影検査は、特殊な場合を除き半日の外来検査となりました。合併症の多い高齢者の方に対しても、可能な限りインターベンションを適応する治療方針をとっており、細いカテーテルや橈骨動脈アプローチの導入を含め、より低侵襲になってきました。予定インターベンションの致死的合併症ゼロの実績は、我々の誇りであります。
さらに、不整脈(上室性頻拍症、心房粗動、心室頻拍など)へのカテーテルアブレーションを行なっております。特に、心房細動に対しては、当地区の他病院に先駆けアブレーションによる治療を開始し、年間60件あまり施行/確立してきました。
64列冠動脈CT検査は、年間1900件以上と全国的にもまれに見る件数となり、予約なしでも来院当日に撮影から診断・結果説明まで可能です。気軽に検査を受けていただけるようになり、虚血性心疾患は、「症状が出てから診断・治療」から「冠危険因子を持つ方の発症前からの発見・介入」へと診療が移行しつつあります。
冠動脈以外には、動脈硬化性腎動脈狭窄による高血圧に対してのステント治療を、中部地区のなかでも積極的に施行し、「冠動脈」から「全身の動脈硬化」へ視野を広げ診療を行っております。
心臓疾患の予後改善のためには、心臓リハビリテーションを施行しております。これは、急性心筋梗塞や心肺機能の低下した心不全に対して適度な運動を継続的に行い心機能低下を防ぐとともに、栄養・服薬・生活習慣など多方面からの治療に当たるものです。今年から心臓リハビリ指導士も増え、さらなる充実が図れると考えています。
世界の標準的な心肺配蘇生法であるBLS・ACLSは当科が中心となって早くから導入・施行し、この地域での普及・教育活動も精力的に行っています。
高度石灰化冠動脈に対するロータブレータを用いたPCI・致死性不整脈に対するICD(埋込型自動除細動器)・重症心不全患者に対する特殊ペースメーカを用いたCRT(心臓再同期療法)など、いずれも必要な施設基準を満たし、施行しております。心臓血管外科とタイアップして、あらゆる心疾患に対して偏りのない迅速な診断・治療が24時間可能な体制を整えております。
以上のような医療水準の高さは、更なる医療の質の向上にもつながり、十分な安心感を感じていただけるものと信じています。